一次防災①
今回は一次防災についてお話します。
・一次防災とは
「地震が来た瞬間に備える」防災です。
家の中なら家具の決め方、配置や向き、固定方法、収納方法、安全な場所の確保などです。
外出中なら、エレベーターや密室に閉じ込められた時のホイッスル。
車内なら脱出ハンマーなどになります。
一つ前の記事にも書きましたが、この一次防災が1番大切なんです!
なぜなら、地震が起きた瞬間に生き延びることができなければ、いくら避難グッズをリュックに詰め込んでいたって、避難所生活を送ることもありません。
この一次防災ですが、まずは地震発生時にどこにいるかによって対応がだいぶ異なります。
自宅にいる場合、学校や会社にいる場合、通勤通学中、バスや電車の中、車の中など、自分の生活パターンを考えて、場所別にシミュレーションすることが大事です。
まず自宅にいる場合です。
地震が来た場合、家具や電化製品が倒れてくることや、ガラスや食器が割れて怪我をすることなどが考えられます。
このそれぞれに対策をしていく必要があります。
手につけやすい所から対策していくのも1つのやり方ですが、私としてはリスクの大きい家具の固定や撤去などからしていくことをおすすめします。
防災で大切なことは優先順位です。
命を守ることがなによりも大事です。
食器が割れても、怪我をするかもしれませんが、致死的になることは少ないと予測できます。
でも大型の家具の下敷きになってしまったら、最悪の事態になり得ます。
ご家庭で優先順位を考えながら命を守る防災をしてください。
家具について見直す際に考えて欲しいことがあります。
固定をしたり突っ張り棒をしたりと、倒れにくくする方法はいろいろありますが、いっそのこと家具を撤去してしまう、という方法もあります。
当たり前ですが、これが1番安全です。
家具がなければどんなに揺れても家が倒壊しない限り大丈夫です。
まずはその場所にその家具が本当に必要なのかを考えてみてください。
命と引き換えにでもそこにその家具が必要ならば仕方ありませんが、そうでなければ危険な家具は撤去を考えるべきでしょう。
とは言ってみましたが、家の中から完全に家具や物をなくすことはできないですよね。
なので、どうしても必要な家具は、寝室や子供部屋、家族が普段多くの時間を過ごす場所は避け、なるべく高さの低いものにし、重いものを下にいれて使用しましょう。
扉がついていたほうがいいです。
扉が開いてしまう可能性もありますが、物が出てくるまでの時間稼ぎをすることができるので、危険な家具の目の前にいても、逃げる時間を作れる可能性があるからです。
扉が開かないようにするためのグッズもあるので、それも使用するとさらに安心できます。
長くなってしまったので今日はここまでにします。
明日は家具の固定についてお話したいと思います。
防災の基礎知識② 防災の優先順位
今回は防災の優先順位についてです。
防災について考える時に1番やりがちなのが、防災グッズやリュックを買って満足してしまうこと。
準備しとかなきゃと思ってせっかく購入しても、それが優先順位の低いものだったら?
防災は避難グッズを準備することではありません。
大事なのでもう一回言います。
避難リュックを作って満足しないで下さい!!!
それではこれから防災の優先順位についてお話ししていきます。
まず、防災は一次防災、二次防災、三次防災の3つに分類することができます。
この中で1番大切なのはどれでしょうか?
これからそれぞれの説明をしていきますので、考えてみて下さい。
・一次防災とは
「地震が来た瞬間に備える」防災です。
家の中なら家具の決め方、配置や向き、固定方法、収納方法、安全な場所の確保などです。
外出中なら、エレベーターや密室に閉じ込められた時のホイッスル。
車内なら脱出ハンマーなどになります。
・二次防災とは
被災した後、自宅で生活ができない場合に避難所や車内で生活をするために備えておくことてわす。
だいたい3日分ほどの防災グッズをリュックにまとめておくのがいいと言われています。
また、外出中に被災した場合、外出先から自宅か避難所に行くまでに必要な物を持ち歩いておくことも二次防災になります。
・三次防災とは
被災後、避難所には行かずに自宅で避難生活送らないといけなくなった時に備えておくことです。
ライフラインが止まってしまった時にも対応できるようにしておかなければいけません。
ローリングストックとか言われるのはこれにあたります。
さて、一番大切な防災は何でしょうか?
聞くまでもありませんね、そう、一次防災です。
地震が来た瞬間に生き延びることができなければ、その先の避難生活はないのです。
この事を1番考えておかなければいけません。
実際に今回の大阪震度6強地震でも5人の方が亡くなっていますが、地震が起きた瞬間に生き延びれなかったことが原因です。
(大人の都合で高槻の9歳の女の子が亡くなったことは、本当に悔やまれます。ご冥福をお祈りします。)
阪神淡路大震災でも、死亡原因のほとんどが家具による圧死だと言われています。
避難生活でも二次災害は起こり得ますが、避難所では救援物資も届きますし、周りの人と助け合うこともできます。
防災と言うと、みなさん防災グッズをリュックに詰めますが、1番大切な一次防災の対策は重要視されていないように感じます。
これを読んだみなさんは、今から一次防災について真剣に考えてみて下さい。
次回からは一次から三次防災について細かく解説をしながら、私が準備していたことと、大阪震度6強地震を経験してからの改善点をお話ししていきます。
防災の基礎知識① はじめに
まずは私が知っている防災の基礎知識についてお話しします。
その前にひとつお断りをいれさせてもらいます。
私はただの子育て専業主婦で、防災士などの資格を持っているわけではありません。
なので、この先の内容は私がネットなどで勉強して得た知識になります。
大阪震度6強地震を経験して、為になると実感したものばかりですので、被災地の意見として考えていただけたらと思います。
また、防災は住む土地や建物の種類など、環境によって大きく考え方が変わります。
ブログを読んでいただいてる方は、私の防災知識を参考にしつつ、必ず自分の地形や建物についても忘れずに考えるようにしてください。
そして専門家の方から見ておかしな記載があれば、指摘していただけたら、私自身もブログを見て下さってるみなさんも勉強になります。
そのようなコメントやメールも是非よろしくお願いします。