防災の基礎知識② 防災の優先順位
今回は防災の優先順位についてです。
防災について考える時に1番やりがちなのが、防災グッズやリュックを買って満足してしまうこと。
準備しとかなきゃと思ってせっかく購入しても、それが優先順位の低いものだったら?
防災は避難グッズを準備することではありません。
大事なのでもう一回言います。
避難リュックを作って満足しないで下さい!!!
それではこれから防災の優先順位についてお話ししていきます。
まず、防災は一次防災、二次防災、三次防災の3つに分類することができます。
この中で1番大切なのはどれでしょうか?
これからそれぞれの説明をしていきますので、考えてみて下さい。
・一次防災とは
「地震が来た瞬間に備える」防災です。
家の中なら家具の決め方、配置や向き、固定方法、収納方法、安全な場所の確保などです。
外出中なら、エレベーターや密室に閉じ込められた時のホイッスル。
車内なら脱出ハンマーなどになります。
・二次防災とは
被災した後、自宅で生活ができない場合に避難所や車内で生活をするために備えておくことてわす。
だいたい3日分ほどの防災グッズをリュックにまとめておくのがいいと言われています。
また、外出中に被災した場合、外出先から自宅か避難所に行くまでに必要な物を持ち歩いておくことも二次防災になります。
・三次防災とは
被災後、避難所には行かずに自宅で避難生活送らないといけなくなった時に備えておくことです。
ライフラインが止まってしまった時にも対応できるようにしておかなければいけません。
ローリングストックとか言われるのはこれにあたります。
さて、一番大切な防災は何でしょうか?
聞くまでもありませんね、そう、一次防災です。
地震が来た瞬間に生き延びることができなければ、その先の避難生活はないのです。
この事を1番考えておかなければいけません。
実際に今回の大阪震度6強地震でも5人の方が亡くなっていますが、地震が起きた瞬間に生き延びれなかったことが原因です。
(大人の都合で高槻の9歳の女の子が亡くなったことは、本当に悔やまれます。ご冥福をお祈りします。)
阪神淡路大震災でも、死亡原因のほとんどが家具による圧死だと言われています。
避難生活でも二次災害は起こり得ますが、避難所では救援物資も届きますし、周りの人と助け合うこともできます。
防災と言うと、みなさん防災グッズをリュックに詰めますが、1番大切な一次防災の対策は重要視されていないように感じます。
これを読んだみなさんは、今から一次防災について真剣に考えてみて下さい。
次回からは一次から三次防災について細かく解説をしながら、私が準備していたことと、大阪震度6強地震を経験してからの改善点をお話ししていきます。